脳血管性認知症その2
脳血管性認知症になる原因の約8割が脳梗塞の多発によるものです。脳の血管に障害が起きることで脳の中の血流量や代謝量が減ってきます。脳梗塞の程度や範囲によって、認知症の程度に影響がでることがわかっています。
脳血管性認知症の特徴
- 障害が起きた部位ごとによって症状にむらがあることが挙げられます。
- 部位ごとにめまいやしびれが起きたり、言語障害が起きたり、知的能力が低下したりします。
- そのため記憶力が激しく低下していても、判断力はしっかりしていて理解力もあるというまだらに認知症症状がでやすいです。
- 他にも意欲低下による自発性の低下、歩行障害、失禁、頻尿、麻痺、構音、嚥下障害などの症状があります。
- 症状も日によってその激しさが違います。
脳血管性認知症の場合、予防することができます。
- 何よりも脳梗塞にならないようにすることが一番です。
- そのためにはCTやMRIなどで定期的に検査して早い段階でかくれ脳梗塞を見つけて治療することが必要です。
- また脳梗塞のまえぶれ症状として運動麻痺や言語障害などが起きることがありますが、1日もしないうちに症状が治まってしまうことがあります。
- このとき治ったからと安心しないで、必ず医療機関を受診するようにしましょう。
- 他にも高血圧の人は高血圧を治すこと、糖尿病や不整脈の人も受診してすぐに治すこと。
- 日常生活においてはタバコはやめること、アルコールは適量飲むこと、食事は塩分や脂肪分は控えめにすること。
- 運動をすることなどが予防策として挙げられます。